- 日々のつれづれ
映画 タンゴの後で
映画「タンゴの後で」を観ました(シネマ5で公開中)。
男性が支配する現場(脚本、監督、演出、スポンサーなど作る側は男性。評価するのも男性)で、ちゃんとした説明も受けずに性シーンの撮影をされた女優…観ていて気分が悪くなった。
ベルトリッチ監督は「演じてほしくなかったから説明しなかった」と映画の中で言ってましたが(実話に基づく)、それを許す空気も世間に満ちていたのだろうな、と想像しました。
「若い」がいい。「きれい」がいい。「純潔」がいい。そして「それらを汚したい」という『欲望』をベルトリッチ監督は権力に任せて描いたのでしょうか?
映画のなかに結論めいたものは出てこないのでいつまでもザラザラした気分を抱えて考えつづけるしかなくて…。
https://eiga.com/movie/104081/#google_vignette
※大胆な性描写と心理描写が大きな反響を呼んだ1972年のベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストタンゴ・イン・パリ」の舞台裏にあった出演女優の葛藤と怒りを描き、エンタテインメント業界における権力勾配や搾取といった問題に鋭く切り込んだドラマ。(映画.comより)