臼杵市議会議員 大分県人権啓発講師 女性議員の会副代表

市民活動

バトンカフェ 読み聞かせ 

バトンカフェに参加。NHK朝の連ドラ「アンパンマン」でおなじみ、やなせたかしさんの絵本と紙芝居を読みました。
やなせさんは1919年に高知県で生まれました。1941年(22歳のとき)招集を受け、マラリア感染や飢えで何度も死ぬような体験をしました。2歳下の最愛の弟も戦争で亡くしています。その惨めで悲しい体験が「生きる喜びを伝えたい」という創作の意欲につながっているそうです。

“ぼくは、戦争の原因は『飢え』と『欲』ではないか、と考えています。腹が減ったから隣の国からとってこようとか、領土でも資源でもちゃんとあるのにもっと欲しいとか、そういうものが戦争につながるのです”(『ぼくは戦争は大きらい』やなせたかし著)

自分の顔を食べさせるアンパンマンは、欲にとらわれないようにと気づかせてくれる存在です。顔を食べさせるという設定は最初、周りの大人には不評だったそうですが子どもたちは、本当の意味で優しく強いアンパンマンが大好きになりました。

“敗戦した国の兵隊はみじめだな、と思いました。威張りかえっていたぼくの上官も襟章をとられて、ただの田舎のおじさんです。権威がないのです”(『ぼくは戦争は大きらい』より)

[なんのために生まれて何をして生きるのか]という歌詞は、戦争が終わってそれまでの「正義」が意味をなくしたことによりやなせさんが自分に問いつづけた内容かもしれないねー、と子どもたちに伝えた後、神田美佐子さんのハーモニカに合わせてやなせたかしさん作詞「手のひらを太陽に」をみんなで歌いました。その後は美味しい手作りカレーで和やかランチタイム。
バトンカフェは、1人でも家族でもお友だち同士でも誰でも参加できます!