- 人権講師
「大分県啓発推進協議会だより」に載せていただきました
I am OK You are OK
I am OK You are OK ・・・これは私の座右の銘です。
そして私が思い描く人権の在り方でもあります。~私は100%オッケーなものとして今ここに存在している。「私らしさ」は誰にも譲ることのできない大切なもの~
私がこの言葉に出会ったのは20年前、うつ病を経験した時です。不安定な時期に、わらにもすがる思いで読み漁った心理学の本の中にありました。以来私を支えてきた言葉ですが、今はこのメッセージを人権の学びの中から、また共に学ぶ仲間から受け取っています。ありのままの自分の価値を認めることで、他人の価値や可能性を信じることができるようになるのだと実感しています。
同和問題をはじめとして高齢者、障がい者、子ども、ジェンダーなど人権には様々な課題があります。「人権に関する県民意識調査」などの結果を見ると、従来の人権課題は少しずつ解消の方向に向かっているようにも見えますが、その根底にある根強い偏見が完全になくなることはないでしょう。むしろインターネットの普及でさらに助長される恐れさえあるといわれています。
偏見や考え方のゆがみは誰の心にもあり、それらが不協和音となって私たちの日常に現れることはよくあることです。日々の人間関係の中で会話を重ね、時にけんかもしながら、お互いの歪みを修正したり、違いを認め合ったりできればいいのですが、実際にはそのようなコミュニケーションは薄れ、不安や息苦しさを感じている人がたくさんいるとおもいます。自分の中の〔常識〕や〔当たり前〕にとらわれずにおおらかな視点が持てれば、柔らかな心でつながり合える。「わたしらしさ」「あなたらしさ」「あの人らしさ」・・・たくさんの凸と凹を合わせてパズルを広げていくことで、心豊かなコミュニティが成り立つのではないでしょうか。尊重しながらつながりあえる「共生の社会」を目指して、今日も自分のまわりからOKOKの輪を広げていきたいです、仲間と共に。