JR熊崎駅の桜が今年も満開。今年で100年を迎えるこの駅はたくさんの春を見てきたのでしょう。
大正生まれのおばあちゃんが大好きだった桜で、一緒に散歩したのを覚えています。
おばあちゃんは小さいころからこの駅の近くで育った。「熊崎には何でもあったんで」と、熊崎がいかに「おまち」だったという話をばあちゃんは何度も何度もしていた。
私(昭和41年生まれ)が覚えているだけでも、駅周辺にはたくさんの商店があったもんなあ。鶏肉屋さん、お豆腐やさん、酒屋さん、魚屋さん、自転車やさん、たばこなどの雑貨やさん、美容院、新聞やさん、仕出し屋さん、料亭、郵便局・・・その頃はこの周辺だけで日常生活がまかなえていた。
今あらためて、地域の在り方を考えたいと思っている人が多いのではないでしょうか?
コロナウィルスの感染拡大はまだ先が見えず、あちこちに影響や混乱が生じています。こうして日々の暮らしが不安に包まれたとき、身近な地域コミュニティこそが頼りにすべき存在であることに気づきます。
緊急時に素早く対応できる自治体サービスや、困っている人を優先的に配慮できるような地域の連携、地域の中でまわる経済の循環など、必要な時におだやかにつながり合えることが大事だと思います。
昔をなつかしむ訳ではないですが、、経済成長やグローバルといったことばに惑わされ過ぎない、柔軟で自立した地域社会の在り方を考えたいですね。