- 人権講師
創造都市フォーラム 臼杵
12/13 「創造都市フォーラムin臼杵」が開催されました。
臼杵市がユネスコ創造都市ネットワークに加盟してから4年たちましたが、市民にその意味や価値は浸透してるでしょうか。確かに多くの人が考え、とりくみ、つながりを作ってきました、が、さらなる広がりや深まりを作っていくためには、『拠点』(人やアイデアが行き交い新たな挑戦が生まれる場)が必要ではないか?というのがテーマです。
2004年、ユネスコは創造都市ネットワークをうちだし、いま世界408都市。そのうち日本の12都市が音楽、映像、食、デザイン部門などで選ばれています。ユネスコが創造都市に問うのは、
Q 市民の文化的権利が存分に保障されていますか?
つまり、文化を創造し交流し世界に発信することが求められているわけです。
基調講演では大阪市立大学の佐々木雅幸教授が、「文化の土台の上で、市民一人ひとりの創造性が発揮されることが大切。デジタル革新✖️多様な人々の創造(想像)力がイノベーションを生み出している。拠点は建物ではなくて「都市のクリエイティブインフラ」であり、人とアイデアが化学反応を起こすように設計することが大事!」と話していました。
キーワードは、[多様性][オープンネス][コラボレーション]
そして、「トレランス(寛容性)のないところではそれらは育たない」ということばが印象的でした。
ディスカッションのなかでは、臼杵に有用な話しもたくさん出てきました。
◯ 創造都市京都は、西陣の空き町屋でアーティストが創造活動を始めたことから広がった。放っておいたら駐車場やビルになっていたかもしれないものをきちんと残す。無形のものの価値をしっかり認識することからスタートした。
◯ 臼杵の武器が『食』なら泊まってもらわないともったいない。まち自体を拠点と捉えて、クリエイティブツーリズムを推進したら楽しそう。
◯ 民間に面白いひとがいて、過去にゲリラ的にやっていた複数のチャレンジが、行政と連携することで大きな流れになっていった。etc
「創造性」って目に見えないのでむずかしい。でもきっと1番大切なこと。
ただ…
残念だったのは、講師が「世界の地域のハイテク指標とゲイ指標には相関性がある」と言ったときに笑い声が漏れたこと。講師は、トレランス(寛容性)が不可欠だと説明しただけなんやけどな。
もう一つは、多様性とかイノベーションとか語りながらも、話し手は100%男性(会場も男性8割)というジェンダーバランスの悪さ🪼